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まちづくりニュース

市民参加・協働のまちづくり
旭児童公園ワークショップでネイチャーゲーム実施
2004/4/28


・2004年4月25日(日)午前10時〜午後12時30分、小田急線相模大野駅から程近い住宅地にある旭児童公園にて、公園のリニューアルを考えるワークショップが行われた。
 リニューアルといっても、従来は市が地主から借り上げて子ども広場として提供していたものであり、その土地を相模原市が購入し、その一角にこどもセンターを建設することになったのに伴い、市の公園として整備することになったのである(総面積3,500u、うちこどもセンター用地1,000u)。こどもセンターの建設が先行することから、公園の部分については、今年度はひとまずコンセプトだけをまとめ、こどもセンターに公園との調和を持ってもらおうという目的がある。
 東京ランポは、相模原市のパートナーシップ事業のコーディネーターを務めており、このワークショップについては、筆者が企画相談を受けている。とは言え、このワークショップでは、この広場の管理を行ってきた旭自治会の会長である中村洋子さんが、進め方に関して十分なアイデアを持っておられるため、筆者は参考程度に意見を述べるにとどめ、この日も一参加者として楽しませてもらえた。(事業報告とすべき内容を、ニュースとしているのは、そういう理由である。)

・今年2月に住民向けにオリエンテーションが行われ、この日が実質的に最初のワークショップであった。参加者は総勢29人、うち子どもが15人だった。
 旭児童公園と地元で呼ばれてきたこの広場には、遊具などは一切なく、自然の土の地面に100本を超す高い木や草花が生えている。子どもの足なら十分に駆け回れる広さがあり、木登りなどの自然遊びも人気のようだ。夏になると、近所のお宅の池で孵ったカエルが現れ、夜は大合唱になるという。都会の住宅地のなかにあって、まとまって緑と土が残っている貴重なスペースである。
 このうち、こどもセンターの用地となるスペースでは、36本の木が切られて草も刈られることになっている。そのため、それ以外の部分については、できるだけ自然を残してほしいという声が、地元の子どもとその親の間では基本的に強いようだ。
 そのため、中村会長のアイデアで、まずは、いまある草や木、花や土の価値を改めて見つめなおそうということで、五感を通して自然に親しめるネイチャーゲームが行われた。

・この日のネイチャーゲームは、日本ネイチャーゲーム協会に所属する「グリーン相模原ネイチャーゲームの会」のお2人の進行で行われた。
 最初は、自己紹介。相手と話がはずむように工夫された、「すきな動物は?」「虫をつかまえたことは?」といった質問の書かれた用紙を片手に、目の合った人同士で次々に自己紹介をしていった。
 次は、ジャンケンゲーム。もちろん、ただのジャンケンではなく、勝つごとに少しずつ進化(成長)していくというものだ。今回は、広場にカエルが出没することにちなんで、卵⇒おたまじゃくし⇒カエル⇒トノサマガエルの順に成長していった。トノサマガエルになると「上がり」で、晴れて「カエル村」の住民になれる。筆者は、一番に勝ち抜けたため、この日一日「村長」と呼ばれる栄誉に浴した。
 3つめは、木こりゲーム。グループに分かれて、それぞれ1人が親方になり、あとはみんな弟子になる。進行役がバンダナをかけた木について、木に背を向けた親方が弟子に指示を出して調べてこさせ、その情報をもとに親方がどの木にバンダナがかかっていたかを当てるというものだ。
 4つめは、フィールドビンゴ。通常のビンゴのようにマス目に区切られたなかに、数字ではなく、「ねんりん」「すみか」「かぜのおと」「あまいにおい」などの絵が書かれている。もちろん、絵の並び順は1人ひとり違っている。3人1組くらいのグループに分かれて、広場のなかにその絵に書かれたものを探し、見つかれば○をつけていく。
 最後は、先ほどのフィールドビンゴのグループで、好きな木を1本選び、その木に目玉をつけて、木の気持ちを考えてみるというもの。2本寄り添っている木を兄弟と呼んだり、眉毛が濃い年寄りの木があったり、目をつぶって寒がっている木があったりした。

・筆者は、いろいろなワークショップを実施したり体験したりしてきたが、ネイチャーゲームに参加したのは初めてだった。
 体験してみて感じた特徴は、大きく2つある。
 1つは、身体を動かしながら、五感を使うことが基本であるため、楽しんで参加できることだ。遊ぶのが仕事の子どもはもちろんのこと、大人も童心に帰って遊びながら参加できる。かといって、単に面白おかしいのではなく、ゲームの課題に取り組みながら、木や草花、虫や鳥の様子に、目をこらしたり耳をすましたりするなかで、自ずと対象について知り学ぶことにつながっている。遊びの要素をうまく取り入れて五感を刺激することで、効果的に発見や学びを行う工夫は、ネイチャーゲームに大いに学べるところだ。
 もう1つは、子どもを引き込むノウハウである。子どもは、正直なところ飽きっぽい。つまらないことをやっていると、すぐに違うことを始めてしまう。そんな子どもを飽きさせないようにするには、短めのプログラムを数多くテンポよくこなしていくことが大切なようだ。また、子どもにもわかるような説明の仕方も、ネイチャーゲームの進行役には学ぶ点が多い。口で説明しただけで「では始めましょう」では、やり方を間違えてしまうこともあり、せっかくの楽しいゲームがもったいない。ジャンケンゲームにしても、「私がグーを出したら、みんなは何を出せば勝つ?」というように、実演してから始めれば、子どももやり方を呑み込めて、一層楽しむことができる。
 このように、今回は、楽しめるワークショップ、子どもと一緒に行うワークショップを考えていくヒントが満載のネイチャーゲームであった。筆者は、「村長」になったのに味をしめて、張り切って参加していたら、進行役の方に「うちの会に入りませんか」とのスカウト(?)を受けた。ともあれ、これをきっかけに、ネイチャーゲームについても学んでみたくなったのはホントである。

・なお、このワークショップは、地元の旭自治会が中心的な役割を担いながら、地域に呼びかけて行われている。市の公園の整備内容を考えるワークショップの企画・運営を、かなりの程度、自治会に任せているわけである。市と自治会の費用負担の課題などはあるようだが、自治会を中心としながら広く地域に呼びかけて、市の事業も含めた地域の課題に取り組んでいくというスタイルは、今後の自治体の課題である「自治体内分権」の具体的な試みという意味でも、注目されるところである。

 社団法人日本ネイチャーゲーム協会ホームページ

「ワークショップを庁内に広げていく方法−相模原市の場合」「パートナーシップ市民フォーラムさがみはら始動」もご覧ください。

(東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広)

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